九州ツーリング中に、XJR400Rが壊れました… 原因はレギュレーター
今週、フェリー泊二日で九州へツーリングに出かけました。
バイクはもちろん、XJR400R。
しかし、このバイクが途中で壊れて、とても大変な旅となってしまったのです…
初日の夜、八幡浜~別府のフェリーの最終便に乗り込むために、今治をyoshi-wataさんと一緒に出発しました。
途中、伊予市のコンビニで他の参加者3名と合流。
その後、5人で八幡浜港へ向けて走行しました。
無事にフェリー乗り場に到着し、乗船手続きをしましたが、乗船時間まではまだ少し時間があったので待機。
その後、乗船時間が来たのでXJRのところへ行き、エンジンをかけようとしました。
しかし、なぜかエンジンがかかりません。
セルすら回らないのです。
すぐにyoshi-wataさんを呼び、押しがけをしてもらうと、なんとかエンジンがかかりました。
ただ、アイドリングが不安定で、すぐにエンストしてしまうような状態でした。
それでも、なんとか乗船させてやることはできました。
このときは、単なるバッテリー上がりだろうと考えていましたが、実際は違ったのです。
不安ながらも、用意しておいた睡眠薬を飲んで、フェリーで数時間睡眠を取りました。
翌日大分県の別府港に到着し、朝5時に下船することになりましたが、予想通りエンジンはかかりません。
押しがけしてエンジンはかかるのですが、アクセルを開けて回転数を上げておいても、急にエンストしてしまいます。
どうにもならないので、XJRを押してフェリーから下船しました。
睡眠不足からの重労働は、かなりしんどかった…
今回、愛知県の方から5名の参加者がいるのですけど、その方たちとの合流時間まで3時間ほどの待ち時間があります。
それで、私はタンデムさせてもらって移動することにし、朝マックで朝食を取り、その後近くの温泉でリフレッシュしました。
それから、今後どうするかをみんなで相談。
朝8時に開店するホームセンターが近くにあるので、まずはそこでバッテリーを購入して、交換することにしました。
ホームプラザナフコ別府店へ。
1万2千円で購入したバッテリーを、さっそくXJRに取り付けてエンジンをかけてみます。
セルは回るようになったのですが、なかなかエンジンはかかりません。
粘り続けて、なんとかエンジンはかかりました。
そこで、yoshi-wataさんが購入した検電テスターを使って、バッテリー電圧を測定。
すると、電圧に異常があることが判明…
回転数を上げていくと、16~20Vほどの電圧になっていました。
(正常なら12.5~13Vくらい)
つまり、原因はレギュレータの故障によって電圧異常が起こり、それによってバッテリーはパンクし、エンジンがかからなくなってしまった、ということのようです。
(このとき、ヘッドライトのLoビームも切れていました)
レギュレータというのは、こういうパーツ。
正式には、「レギュレート・レクチファイヤ」という名称。
バイクに流れる電流、電圧を制御するためのパーツです。
熱に弱いらしく、車種によっては壊れやすいパーツみたいですね。
前に乗ってたCBR250RR(MC22)には、購入当初は冷却フィンの無いタイプのレギュレータが付いてましたが、上のようなフィンの付いた対策品が出ていたので、すぐにそちらに交換して乗ってました。
だからといって壊れないというわけでもなく、徐々に熱で劣化してくので、いつかは壊れる可能性があります。
自分の車種に対応したレギュレータをすぐに入手するのは難しいです。
ですから、現地での修理は不可能な故障ということがわかりました。
ということで、私は自分のバイクでツーリングを続けることはできません。
でも、せっかく九州来たし、このまま帰るのもなんか嫌だったので、他のメンバーのバイクにタンデムさせてもらって、ツーリングを続けることにしました。
それで、XJRはフェリー乗り場の駐車場に、許可をいただいて置くことにしたのですが、そこまで走っていこうと思って、再びエンジンをかけようとするのですが、これ以降まったくエンジンはかかることはありませんでした。
(この原因は、帰る時に判明するのです…)
仕方ないので、駐車場までXJRは押して行きましたよ(笑)
愛知からの参加者と合流。
みなさん、大きなバイクばっかりですねw
ということで、いろいろ問題は起きましたが、ようやく九州ツーリング開始!
由布院にあるスタンドで給油。
愛知チームの皆さんは、ここでインカムのペアリングをし直してました。
B+COMのSB4XとSB5X、それと海外メーカーのインカムの混声ペアリングをしていたそうです。
そのため、面倒で時間のかかるペアリングだったそうです。
そして、つながったとしても、すごく不安定で、分裂したりしていたそうで…
それに対して、わたしたちの方はSB6Xが4台、SB4Xが1台でした。
SB6Xは、6台まで同時にペアリングが可能なB+LINKという機能があるので、ペアリングはすごく簡単で楽です。
ちょっとお高いのが難点ですが、ペアリングに無駄に時間がかからなくなるので、すごくいいですよ。
CBR600RR乗りのKYOUさんだけがSB4Xだったのですが、なかなか買い替えるお金が無いそうで、誰かが買ってくれるのを期待しているようです(笑)
長者原の看板で記念撮影。
ここに自分のバイクが無いという、ね…
やはりさびしいもんです。
みんな楽しそうだったなあ…
お昼ごはんは「やま康」の、あか牛丼。
いつもここに来て食べてますけど、やっぱり美味いです♪
KYOUさんは少食な方なんですけど、今回なぜか「メガあか牛丼」を注文してました。
食べ切れそうな気がする、とがんばって食べてましたが、あとちょっとのところでギブアップ(笑)
ほんとに惜しかったですね~
阿蘇山からは噴煙が昇ってました。
こんなに噴煙が昇っている阿蘇山は初めて。
ちょっと怖いです。
本日2度目の温泉へ。
私はずっとタンデムなので、かなり疲れてきてました。
バイクから落ちないようにするために、必要以上に力が入っちゃうんですよね。
あと、お尻がすごくしんどい…
なので、温泉に入るとすごく癒やされました。
ここから見える景色もすごく良かったです。
噴煙が右へずっと流れている様子が、はっきりと見て取れました。
このあとは、大分のフェリー乗り場へ向かい四国へ帰るのですが、私とyoshi-wataさんは、みんなとは別行動することにしました。
というのも、XJRのエンジンがかかるのであれば、少し移動して佐賀関からのフェリーに乗ることを考えていたからです。
3時間ほどぶっ通しでタンデム走行をし、別府港にあるXJRのところまで戻りました。
その頃にはもう日が落ちてあたりは真っ暗。
XJRにキーを差し込んで、ON。
すると、メーターにあるイモビライザーのランプが高速点灯…
イモビライザーがエラーを起こしていました。
そのため、いくらセルを回したとしてもエンジンはかかりません。
たぶん、朝バッテリーを交換してから一回だけエンジンかかりましたけど、その直後にイモビライザーシステムも故障してしまったようです(泣)
ということで、佐賀関フェリーはあきらめ、そのまま別府港からのフェリーで四国へ帰ることにしました。
保険会社に連絡してロードサービスをお願いし、レッカー移動はyoshi-wataさんにお願いすることを伝えました。
その後、yoshi-wataさんの手配で、わたしたちが四国に着くまでにレッカー車が到着するようにしてくれました。
積載車に積み込まれるXJR。
いや~、ほんとに助かります(汗)
yoshi-wataさんの急な依頼で、ここまで積載車を運転してきてくださった方にも、ほんとに感謝!
帰ったら、XJRはそのままyoshi-wataさんのショップに入院です。
今治に帰ってきたのは夜中の3時ころでした。
寝不足で、慣れないタンデムで相当疲れているはずなんですが、なぜかぜんぜん眠くなかったです。
バイクが故障したときは、これからどうなるんだろうと、すごく不安になったのですが、みなさんのお気遣いと優しさによってなんとか無事に帰ってくることができました。
関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
それと、きちんと保険に入っていたことも、今回初めて役立ちましたね。
入ってなかったら、レッカー費用が大変なことになったと思います。
今回のマシントラブルのすべての原因は、レギュレータの故障によるものと考えられます。
レギュレータの故障により、過電圧の状態となり、バッテリーが死亡。
さらに、ヘッドライトバルブも切れてしまいました。
その後、新品バッテリーに交換するも、今度はレギュレータ故障による異常電圧によってイモビライザーシステムがダメージを受けてしまいました。
バッテリー購入だけで、すでに1万2千円かかっていますが、イモビライザーの修理にはもっとお金がかかりそう…
でも、XJRはすごく気に入っているバイクですので、修理して乗り続けるつもりです。
たぶん、yosih-wataさんがしっかりと直してくれるでしょう。
今回よくわかったのは、レギュレータというパーツの重要性ですね。
これが壊れると、連鎖的に他のパーツが壊れてしまう可能性があります。
XJRに乗り始めてから今までに、レギュレータも新しくしたほうがいいかな~って考えることは時々あったのですが、実際に交換するまでには至りませんでした。
今思えば、思い切って新品に交換しておけばよかったと感じています。
私のように、古いバイクを中古で購入して乗っておられるならば、さらに、ご自分の車種がレギュレータが壊れやすい車種なのであれば、レギュレータを新しいものに交換しておくことをおすすめします。
転ばぬ先の杖、ですね。
yoshi-wataさんが言うには、レギュレータが壊れて過電圧にあるのは珍しいそうです。
だいたいは電圧が低くなるそうです。そっちだったら、他のパーツが壊れることはなかったかもしれません。
今回の故障は、ほんとに運が悪かったとしか思えません。
でも、こういうことも起こりえますので、事前の対策ができるならしておくほうがいいかと。
今回のツーリングは、ほんとに大変でしたが、いろいろと学べ、良い経験になりました。
XJRが直ったら、また走りに行くぞ~(笑)